[防災の日]アプリで簡単「体感震度」のシェアと見える化で防災意識の向上に貢献
ニュース速報アプリNewsDigestの「精密体感震度」機能が実際の地震で稼働した事例・データをまとめました
株式会社JX通信社(本社:東京都千代田区、代表取締役 米重 克洋 以下 「当社」)は、先月17日、ニュース速報アプリ「NewsDigest」で、地震の揺れの「体感」をユーザーが震度に例えて報告できる「精密体感震度」機能の提供を開始しました。本機能は、地震学者の慶應義塾大学・大木聖子准教授監修のもと、産学連携で開発したものです。
本機能の提供開始後、各地で実際に発生した地震について、ユーザーからたくさんの体感震度の報告がありました。本リリースでは、その具体的な事例・データの一部をご紹介します。
当社では、今後、来る首都直下地震、南海トラフ地震などの大地震に備えて、本機能で収集したデータを活用した地域ごとの揺れの特性の分析や、機能の提供を通じた社会全体の防災意識向上に貢献してまいります。
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8月20日 午前9時28分ごろ 千葉県東方沖地震の「精密体感震度」事例
下図左側は気象庁による震度情報、右側は「精密体感震度」の報告データです。
気象庁発表の震度では、東京や埼玉・千葉県北西部は震度0となっていますが、体感震度は「1」と報告されている事例が多数見られます。
このほかにも、「8月20日 千葉県東方沖での地震」、「8月28日 岩手県沿岸北部での地震」、「8月28日 鳥取県中部での地震」、「8月27日 岐阜県中中西部での地震」、「8月26日 京都府南部での地震」「8月30日茨城県南部での地震」の6件の有感地震で「精密体感震度」機能が活用されました。
いずれも気象庁発表の震度とほぼ同じ大きさの体感震度が報告されていますが、体感震度1の範囲は本来の震度1の範囲より広くなる傾向が見受けられ、震度0とされる程度の小さな揺れであっても人が感じていることが分かります。
体感震度とは?
体感震度とは、人の主観による震度のことです。気象庁から発表される震度は、震度0〜7までの10段階の「震度階級」によって決められます。この震度階級と体感震度は、震度計の設置場所が居住地から離れている・震度計の設置場所と居住地の地盤の揺れやすさが異なる・居住している自宅が揺れやすい・揺れを感じやすい/感じにくい体質であるなど様々な要因から”ズレ”が生じる可能性があります。
体感震度を報告することで、防災意識向上と安心感に繋げる
- 地震が起きた後、周囲の人の体感震度をリアルタイムに把握する事で、地震後に気持ちを落ち着かせる安心感に繋がります。
- 防災情報やニュースを受け取るだけでなく、ユーザー自身が情報提供する側になる事で防災への主体性が生まれ、体感震度の報告を重ねることで自然と防災意識が向上することが期待できます。
NewsDigest(ニュースダイジェスト)について
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【監修者】慶應義塾大学環境情報学部 大木聖子 准教授プロフィール
慶應義塾大学環境情報学部准教授.専門は地震学・災害情報・防災教育等。高校1年生の時に起こった阪神・淡路大震災を機に地震学を志す。2001年北海道大学理学部地球惑星科学科卒業。2006年東京大学大学院理学系研究科にて博士号を取得後、カリフォルニア大学サンディエゴ校スクリプス海洋学研究所にて日本学術振興会海外特別研究員。2008年4月より東京大学地震研究所助教。2013年4月より現職。主な著書に『超巨大地震に迫る-日本列島で何が起きているのか』(纐纈一起教授との共著,NHK出版新書)、『地球の声に耳をすませて』(くもん出版)など。2012年9月『情熱大陸』、2014年11月朝日新聞『フロントランナー』、2016年4月朝日新聞『耕論』
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