2021.10.26 ピープル&カルチャー
社員が語る、 JX通信社のVision 〜Vol.2 NewsDigestバックエンドエンジニア 平瀬達也さん〜

肌寒さを感じる季節になりましたがみなさんいかがお過ごしでしょうか。
さて今回の記事は、社員の視点から見たJX通信社の事業の社会的意義について取り上げた、「社員が語る、JX通信社のVision」の第二弾です。JX通信社では「データインテリジェンスの力でより豊かで安全な社会を創る」というVisionの実現を目指し、日々業務に取り組んでいます。第一弾では、FASTALERTのフロントエンジニア渡邉一輝さんをインタビューし、自己研鑽に励みつつ人の役に立つプロダクトの開発に携わる仕事の様子を知ることができました。
今回取り上げるのは、ニュース速報アプリ NewsDigestのバックエンドエンジニア兼SREとして活躍されている平瀬達也(@TatchNicolas)さんです。社会をより豊かで安全なものにするため、アプリ開発において大切にしている考え方を伺ってきました。
平瀬さんにとってNewsDigestは「リスクを回避するためのアプリ」だそう。それを実現するために平瀬さんが行うアプリの裏側での努力や、チームで意識していることを教えていただきました。
ぜひ最後までご覧ください!
【1.NewsDigestバックエンドエンジニアの仕事】
ーーー本日はよろしくお願いします!早速ですが、平瀬さんはNewsDigestのバックエンドエンジニアとしてどんなお仕事をされているのでしょうか?
私はバックエンド開発とSREの業務を兼任しています。バックエンド開発では、事件・事故や災害の情報をFASTALERTやテレビ局・新聞社、気象庁などから収集・抽出をし、画面に表示するニュースの元となるデータの作成に携わっています。SREとしてはトラブルに強いシステムの構築や、開発チームのリソースをより必要なことに割けるようにするため、プロダクトの運用コスト削減に取り組んでいます。
ーーーNewsDigestの縁の下の力持ち的な存在なのですね!平瀬さんはどのような経緯でエンジニアの道に進み、なぜJX通信社を選ばれたのでしょうか?
大学では英語を専攻しニュースや新聞を通して国際情勢を勉強していたため、報道は社会のインフラ機能として必要不可欠であり、いつかは報道に携わりたいという気持ちがありました。
学生時代のプログラミングの経験はほとんどなかったのですが、新卒で入社した会社で必要に駆られ、プログラミングの勉強を開始しました。2社目への転職を考えた際、自分のプログラミング技術を報道の分野で活かすことができるJX通信社に出会い、「ここしかない!」と思い入社を決めました。
ーーーJX通信社が、大学時代からの興味とご自身のスキルが重なる職場であったということなのですね。
【2.より多くのユーザーが安定的に利用できるアプリを目指して】
ーーーあらためてNewsDigestと、そのバックエンドエンジニアのお仕事について教えてください!
NewsDigestは身の回りの災害やリスク情報など、ユーザーにとってのニュース速報をいち早く届けることを特長としたアプリです。
ありがたいことに、NewsDigestのユーザー数は日々増え続けており、先日500万DLを突破しました。しかしユーザーが増えるほどサーバーに負荷がかかり、ニュースを通知するのに時間がかかったり、アプリを快適に利用していただくことが難しくなってしまうんです。
それを解決するために、より多くのアクセス数をより短いレスポンス時間で捌けるようにするのがSREとしての私のミッションです。より多くの方に安定的にアプリを利用していただくため、負荷や通知に関する数値の改善に取り組んでいます。
ーーーユーザー数が増えるに伴い、バックエンドエンジニアの方の重要度が高まりますね。私も大きな地震が起こると情報収集のためNewsDigestを開きますが、その時に普段と変わらずアプリを利用できるのは平瀬さんをはじめとするバックエンドエンジニアの方々の苦労のお陰なのですね…!
【3.チームで開発に取り組む】
ーーーNewsDigestの開発に取り組む上でどんなところにこだわっていますか?
NewsDigestはアプリ内で広告を配信することで収益を得ているため、私たちにはユーザーと広告主の方という2種類のお客様がいることになります。
ニュース速報アプリとしてユーザーに有益な情報を提供しつつ、収益を得るというバランスをとり、双方のお客様に満足していただけるものを作ることはNewsDigestチーム全体でこだわっていることですね。このこだわりはチーム全体で共有されている意識ですが、その方針に沿ってアプリ開発を行うのが我々エンジニアの使命だと思っています。
ーーーそれぞれのお客様に対し、バックエンドエンジニアとしてはどのような対応が必要になってくるのでしょうか?
ユーザーに対しては、記事が表示されないバグが起こったり、ユーザーにとって価値のある記事の表示がされないといったことが無いよう、システムの誤りに目を光らせています。また、広告主のお客様に対しては、お客様が要望する広告を表示する回数や日時に誤りがないようにシステムを運用する必要があるんです。
ーーーチームの全員でアプリの目指すべき姿を共有した上で、それぞれの役割を果たされているのですね。
そうですね。NewsDigestチームはアプリの規模に比べ、比較的少ない人数で開発を行っているので、一人ひとりの活躍がアプリに形となって現れてきます。
ーーーそうなんですね!少ない人数でも上手く仕事を回すためにどのようなことを意識されていますか?
NewsDigestチームではコミュニケーションを大事にしていますね。リモートワークであっても、Tandem(※)に頻繁に集まって仕事の話から雑談まで気軽にコミュニケーションを取っています。オンとオフの時をしっかり切り分けて、オフの時にカジュアルコミュニケーションを取って仲を深め、仕事でも議論がしやすい関係が築くようにしています。
最近ではエンジニアリングマネージャーの植本さんから、プレゼントでおむつと粉ミルクを大量に送ってもらい、そのお返しとして植本さんの誕生日にギター用品をプレゼントしました(笑)。その他にもみんなでボードゲームやスプラトゥーンをしたりと、プライベートでの交流も頻繁に行う仲の良いチームだと思います。
ーーーメンバー同士の距離の近さがうかがえますね!NewsDigestが進化を遂げていく秘訣は、チームの雰囲気の良さから生まれる議論のしやすさにあるのですね。
※リモートワークでの気軽な会話を可能にするオンラインコミュニケーションツール
【4.NewsDigestは「リスクを回避する」ツールでありたい】
ーーーそれでは最後に、JX通信社のVisionに関する質問です。NewsDigestの開発において平瀬さんは「データインテリジェンスの力でより豊かで安全な社会を創る」というVisionをどのように捉えられていますか?
「10分後の行動を変える」という言葉が、アプリの開発を通じてVisionを追求するためのキーワードになると思っています。
NewsDigestはユーザーから寄せられる最新の情報を集約するプラットフォームとなり、「近くの川が氾濫しそうだから避難しよう」とか「ここで事故が起こっているから迂回して行こう」などリスクの大小問わず、行動の判断材料になってほしいんです。なので、Visionをアプリ開発に当てはめると、「10分後に起こりうる遭わなくてもすむリスクを回避できるツールを作ること」だと思っています。
ーーー平瀬さんはバックエンドエンジニアとして、Visionをどのように実現されているのでしょうか?
NewsDigestは、短時間であっても利用できなくなりニュースが配信できなくなると、救えたはずの命が救えなくなる可能性があるプロダクトだと思っています。報道機関のバックエンドエンジニアとして、アプリを健全に運用し安定性を高めることがVisionのを実現していくために私ができることだと思っています。
その上で、ユーザーにとってより価値の高いものを提供するためにスピード感を大切にして開発を行っています。
ーーーフロントエンドエンジニアの渡邉さんもスピード感を意識しているとおっしゃっていました。
社会で求められるものを迅速に生み出すスピード感は、エンジニアだけでなく会社全体に根付いている文化だと思います。その文化を大切にしつつそれをさらに養っていくことが、さらなる JX通信社全体でのVisionの追求を可能にし、より社会に貢献することにつながると考えています。
ーーー本日はありがとうございました!
今回はNewsDigestバックエンドエンジニア平瀬達也(@TatchNicolas)さんにインタビューをしました。平瀬さんがNewsDigestを「リスクを回避するためのアプリ」にするため、アプリの安定性追求に尽力されていることがわかり、ユーザーが普段目にすることのない開発側の苦労を知ることができました。社会のニーズに合わせ、さらなる機能を実装したNewsDigestが楽しみです!
現在JX通信社では、一緒に働く仲間を募集しています。興味を持った方、ぜひ一度お話ししてみませんか?ご連絡お待ちしております。
